疾患概要
- 睡眠時無呼吸症候群とは、日中過眠やいびきなどの症状があり睡眠中に10秒以上の呼吸の停止(無呼吸・低呼吸)が5回以上起こる病気です。
- 日中の眠気・起床時の頭痛・熟睡感がない・大きないびき等の症状がある場合には、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。
- 睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣と密接に関係し、高血圧・不整脈などの循環器疾患、糖尿病、脳卒中などを合併すると言われています。
また、睡眠時無呼吸症候群の眠気は交通事故を起す危険があります。
もしやと思われる方は、早期に適切な検査を受けてください。
検査の流れ
STEP 1
簡易睡眠検査(自宅検査が可能)
医療保険適応の検査方法です。
血中酸素の他、鼻口の気流(息)やいびきを計測します。
重症の方(AHI40以上)はこの検査から治療を受けることができます。
STEP 2
精密検査(PSG検査)
1泊~2泊の入院で詳しく睡眠の状態を確認します。
睡眠中の脳波、心臓、筋肉や目の動き、呼吸の状態等からあらゆる睡眠障害を診断できます。
STEP 3
診断・治療方針の決定・治療開始
精密検査から2週間程で結果が出ます。主な治療方法としては、CPAP治療やマウスピース装着があります。
CPAP治療を導入
CPAP療法とは、鼻や口にマスクを付けて上気道に空気を送り込み、塞がらないようにする方法です。CPAP導入後は月に1回のご受診となります。 AHI20以上でCPAPによる治療が受けられます。(治療中は毎月受診)
- 20以上
40未満 - 治療効果の判定が必要
再度CPAPを使用しながらのPSG検査をして睡眠の質の改善を確認
- 40以上
- CPAP使用にて眠気が消失していれば継続治療可能
マウスピースを作成
マウスピースをつけて下顎を前方に出して上気道が塞がらないようにします。
歯科へのご紹介となりますが、当院の歯科でも作成できます。
耳鼻科へご紹介
肥大した扁桃や軟口蓋が原因となることもあります。その場合は、耳鼻科へご紹介となります。