栄養科

ブラザー記念病院では、咀嚼・嚥下が困難な患者様に粥ゼリーの提供をしています

粥ゼリーの作り方

【1】お粥をミキサーにかける

  • 【2】茶碗にミキサー粥を盛り付ける。
  • 【3】介護食用の増粘剤を加え、かき混ぜる。
  • 【4】お粥ヘルパー(※)を加え、再びかき混ぜる。

【5】冷蔵庫で40~50分ほど
冷やしたら完成。

お粥ヘルパーにはデンプンを分解する酵素が
含まれています。
そのため、お粥のようなデンプンの多い食材を
ゼリー状にしたい時に、お粥ヘルパーを使用す
る事で、べたつきの少ないゼリーに仕上げるこ
とができます。



入院の患者様にはお一人お一人の状態にあわせてお食事を提供していますが、普通食~トロミ食までおなじメニューを提供しています

献立(例)

ご飯、みそ汁、寄せ炒り卵、炊き合わせ(ガンモ、人参、インゲン)

普通食   刻み食
普通食
咀嚼、嚥下機能に問題のない方の食事
  刻み食
  • ・舌と上あごで潰せる固さ
  • ・繊維、粘りが少ない物
  • ・バラバラして嚥下しにくい物は必要に
    応じて トロミをつける
ソフト食   トロミ食
ソフト食
  • ・粒粒が柔らかく小さい物
  • ・べたつかず、パサパサしない物
  • ・酸味が強くない物
  トロミ食
  • ・粒粒がない、変形しやすい
  • ・べたつかなく、バラバラしない物
  • ・凝集性がある
嚥下食 [ えんげしょく ] とは
水や飲み物が飲み込めなくなったり肺の方へ行ってしまい、飲み物や食べ物が摂取困難な方が食べられるようになる為のお食事です。
嚥下しやすい食事 プリン、テリーヌ、ムース、ヨーグルト、茶碗蒸し、とろろ、アイスクリーム、卵豆腐
嚥下しにくい物 水、こんにゃく、蒲鉾、揚げ物、胡麻、ピーナッツ、海苔、ワカメ、酸味、辛味の強い物

ソフト食の作り方

  • 【1】調理した物をミキサーに入れてスイッチON

  • 【3】成型板に【2】を流し込んで冷蔵庫へGO

  • 【5】きれいに盛り付けすればハイ 出来上がり
  • 【2】【1】を鍋に移して80℃まで熱してね。ここで増粘剤を入れて泡立て器でしっかりかき混ぜて!

  • 【4】冷蔵庫で固まったらお好みの形にカットしちゃおう

使用した調理器具

  • ・片手鍋
    ・ミキサー(家庭用ミキサーでも大丈夫)
    ・泡立て器
    ・中心温度計
  • ・成型板
    ・まな板
    ・包丁
    ・増粘剤(今回使用したのはスルーパートナー)

使用した増粘剤の量

  • 増粘剤は、その固めたい物に対して1%のグラム
    例えば
    固めたい物が100gとすると
    増粘剤は1gとなります
  • 食材によっては増粘剤のグラムが変わってきます デンプンを多く含んでる食材(いも類、練り製品等) は増粘剤の量を増やしてください

七夕(7月7日)の献立(例)

ご飯、秋刀魚の照り煮、冬瓜のあんかけ、豚しゃぶサラダ、七夕そうめん、七夕ゼリー

常食 キザミ食
ソフト食 トロミ食

  • *ソフト食、トロミ食の特徴
  • 食材毎にソフト食・トロミ食を調理しています。
    効果→見栄えが良くなり食欲がアップ食材を分ける事で本来の味を味わって頂けます。

厨房内の風景

厨房内ではオール電化、ドライキッチンとなっており、作業の効率化、安全、衛生を常に保っています。

厨房内の風景   厨房内の風景